ライフサイエンス・産業技術部会ワークショップ2018 食品安全マネジメント東京(2018.12.4)

  • 日時:平成30年12月4日(火)15:00~17:00(意見交換会17:00~19:00)
  • 会場:東京海洋大学楽水会館1階会議室(東京都港区港南4-5-7)
    【交通】JR線・京浜急行線品川駅港南口(東口)から徒歩約10分、東京モノレール天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約15分、りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約20分
    会場地図はホームページ
    http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.html
  • 主催:公益社団法人日本油化学会

    ライフサイエンス・産業技術部会では、特定の一つのテーマについて集中して様々な視点から考え、議論できる場として「ワークショップ」を毎年企画しております。今回は、食の安全・安心に焦点を当てたワークショップを開催したいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。


  • プログラム(演題と講師)
    開講15:00
    15:00~16:30
    1.キユーピーグループにおける食品安全マネジメント
    キユーピー株式会社 品質保証本部食品安全科学センター長 
    宮下隆氏
    最近の食品安全の動向、特に15年ぶりに大改正された食品衛生法への対応や近年増加している食中毒の状況、また当社の食品安全マネジメントの現状と今後への展開についてご紹介します。16:30~17:00
    2.質疑応答・フリーディスカッション

    17:00(~19:00)
    意見交換会

  • 参加費:油脂産業技術部会員 2,000円日本油化学会個人会員 3,000円
    日本油化学会法人会員勤務者 3,000円 会員外 4,000円 学生 無料
  • 意見交換会参加費3,000円
    (参加費・意見交換会費用は当日会場にてお納め下さい。)
  • 申込方法:氏名、勤務先、連絡先、会員資格、意見交換会の参加有無を明記の上、Eメール又はFaxにて下記宛お申込みください。
    <申込先>東京海洋大学後藤直宏
    E-mail:ngotoh@kaiyodai.ac.jp
  • 申込締切:平成30年11月27日(火)   定員(60名)になり次第締め切ります。

第55回マスターズクラブ(関東)オープンセミナー(2018.12.12)

  • 食用油脂の重要性が益々高まっているこの頃です。食用油脂について興味深いお話を伺う事ができます。皆様のご参加をお待ちしています。
  • 日時:平成30年12月12日(水)15:00~17:00
  • 場所:油脂工業会館9階会議室(〒103-0027東京都中央区日本橋3-13-11)
  • 講演:「食用油脂の世界」
  • 演者:青山敏明氏(農学博士、管理栄養士)
    大東カカオ株式会社取締役執行役員研究開発部長
  • 概要:食用油脂の基礎から応用と食用油脂の栄養効果について広くお話しいただきます。
  • 参加費:1000円(当日現地でお支払いください) 
  • 下記申込書に記入してFAX(03-3271-7464)またはメール(yukagaku@jocs-office.or.jp)でお申込ください。
    なお、懇親会参加者は懇親会費を別途に当日集めます。

    第55回マスターズクラブ(関東)オープンセミナー申込書

       

平成30年度 第 2 回油化学セミナー(市民公開講座) (2018.12.14)

食を通した健康づくり
  • 我が国は世界に先駆けて超高齢社会に突入し, 心と体の健康を保ち, 健康寿命を延ばすことは国を挙げて取り組む課題になっています。この度のセミナーでは, 「食を通した健康」をキーワードに, 健康機能を持つ食成分と健康機能を有する乳酸菌利用食品の研究と開発の現場について, 一般市民の皆様を対象にしてわかりやすく紹介します。多数のご参加をお待ちしております。
  • 日 時: 平成30年12月14日(金)14:00~17:00(受付開始 13:30)
  • 会 場: 国立大学法人茨城大学 農学部100講義室
               (〒300-0393茨城県稲敷郡阿見町中央3-21-1)
  • 主 催: (公社)日本油化学会関東支部
  • 共 催: (一財)油脂工業会館 後 援: 国立大学法人茨城大学
プログラム(演題および講師)

開会挨拶 14:00~14:05

1. 「『油』断大敵!? ~n-3系脂肪酸の健康機能について~」
14:05~14:55
宮城大学 食産業学群 教授 西川正純 氏

日本古来の魚や野菜を中心とする和食は、世界的に広く認められ和食=健康食というイメージが強い。日本人の長寿の源は魚にあるとも言われており、魚に特徴的に含まれるDHAやEPAなどのn-3系脂肪酸に注目が集まっています。本講演ではDHA、EPAの健康機能について解き明かします。

2. 「プロバイオティクスを中心とした商品開発~乳酸菌シロタ株の機能性~」
15:00~15:50
ヤクルト本社 開発部 商品研究一課 課長 中野正理 氏
乳酸菌シロタ株を始めとするプロバイオティクスを活用した商品開発について、その機能性に関する研究成果や商品開発のこだわりをご紹介します。また、当社の企業理念である「世界の人々の健康で楽しい生活作り」を実現するための取り組みついてご紹介します。

休憩 15:50~16:10

3. 「腸から健康に!新しい水溶性食物繊維イソマルトデキストリンの新知見」
16:10~17:00
株式会社林原 研究開発本部 食品開発部 課長 渡邊 光 氏
イソマルトデキストリンは、株式会社林原が独自の酵素技術を用いて開発した新しい水溶性食物繊維であり、食物繊維不足解消の一助になることが期待されます。本講演ではイソマルトデキストリンの基本情報から腸を起点とする生理作用、さらに最近明らかとなった生理作用などを紹介します。

閉会挨拶 17:00~17:05

参 加 費: 無料(テキストを含む) 申込方法: 氏名と連絡先(住所, 電話番号, お持ちの場合はFAX番号もしくはE-mailアドレス)
を明記の上, 12月7日(金)までにE-mailまたはFaxでお申し込みください。
申 込 先: 〒300-0393茨城県稲敷郡阿見町中央3-21-1
国立大学法人茨城大学 農学部 食生命科学科 食品保蔵学研究室 中村 彰宏
E-mail: akihiro.nakamura.daru@vc.ibaraki.ac.jp, Tel & Fax: 029-888-8683

第18回基準油脂分析試験法セミナー -美味しくて健康に役立つ油脂と油脂食品の品質分析-(2018.11.21~22)

  • 会期 :平成30年11月21日(水)10:30~17:00、11月22日(木)10:00~16:35
  • 会場 :油脂工業会館9階会議室(東京都中央区日本橋3-13-11)
  • 主催 : 公益社団法人日本油化学会
  • 協賛 : 日本農芸化学会、日本食品科学工学会、日本家政学会、日本栄養・食糧学会、
                日本 水産学会、日本分析化学会
  • 美味しさ、物性、機能性を含む品質を制御するための分析法、今後普及が進むと思われる新分析法について、理解し、更なるステップアップを目指す分析者を対象とするセミナーです。
プログラム(演題と講師)

1日目21日(水)油脂編
10:30~10:35 開催の挨拶
                          (公社)日本油化学会規格試験法委員会

10:35~11:30 油脂および油脂食品の酸化劣化評価法
                          東京工科大学 遠藤泰志氏
 本講演では、油脂および油脂食品の酸化劣化機構について解説すると共に、基 準油脂分析試験法に掲載されている試験法を中心に、油脂および油脂食品の酸化劣化度を評価する上での注意事項について説明する。

11:35~12:20 油脂の酸化によって発生するにおいの分析について
                         (株)J-オイルミルズ 佐野貴士氏
食用油は、精製直後は無味・無臭であるが、酸化を受けることによって特有の「におい」が発生する。今回は、食用油が熱酸化を受けた際、ならびに大豆油が光酸化を受けた際に発生する「におい」の分析に関する当方の研究事例について報告する。

12:20~12:40講師の先生を囲む会(個別質問など)

13:45~14:40食用油脂に含まれるトランス脂肪酸、短鎖脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、及びラクトン類の分析法
         月島食品工業(株)吉永和明氏
食用油脂中には、様々な種類の脂肪酸が存在する。本講演では、人体への有害性が危惧されるトランス脂肪酸の分析法について紹介する。さらに、乳脂の風味に寄与する短鎖脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、及びラクトン類の分析手法についても紹介する。

14:45~15:40 油脂中の生理活性成分の分析とまつわる話題
          東北大学 仲川清隆氏
油脂に含まれる過酸化脂質のLC-MS/MS解析に加えて、ビタミンEやγ-オリザノールなどの生理活性成分の分析に取り組んできました。セミナーでは、これらにまつわる話題(バージンオリーブオイルに含まれるトコフェロールヒドロペルオキシド、トコトリエノールを多く含むこめ油、こめ油に含まれるγ-オリザノールの吸収)も交えて、私たちの取り組みを紹介します。

15:45~16:40 油脂結晶の基礎と製品への応用
          ミヨシ油脂(株) 仲西賢剛氏
油脂結晶は、同じ分子構造でありながら異なる構造を形成する多形現象を示す。これは結晶の形、融点などが違うため、油脂製品の物性に大きな影響を与える。そこで、油脂製品の物性の分析法として融点、固体脂含有量測定、示差走査熱量計測定、X線回折測定などを中心に解説をおこなう。

16:40~17:00  講師の先生を囲む会(個別質問など)

2日目22日(木)食品編

10:00~10:55  NMR技術による脂質定量及び高速分散抽出技術による食品分析の迅速化                        CEM Japan(株)中澤隆氏

脂質の分析法は食品の種類により細分化されており、試薬・有機溶媒などを多く用いるため人体及び環境への負荷が発生する。この問題を解決する革新的NMR技術を紹介する。又、従来ソックスレー抽出で行われてきた脂質の抽出を画期的手法により僅か5分でソックスレー抽出と同等の回収率が得られる技術を紹介する。

11:00~11:55  オンラインMSによる食品香気の分析
                          (株)ニチレイ畠山潤氏

食品香気の分析では、ガスクロマトグラフィーを用いた手法が一般的だが、クロマトグラフィーを用いないオンラインMSでは、リアルタイムで対象化合物の濃度変化を分析できるという特徴がある。本講演では、レトロネーザルアロマの分析等、食品香気の分析におけるオンラインMSの活用事例について紹介する。

11:55~12:15  講師の先生を囲む会(個別質問など)

13:20~14:15 食品セラミド素材としてのスフィンゴ脂質の機能性と分析法
                          京都大学 菅原達也氏
植物由来グルコシルセラミドや牛乳由来スフィンゴミエリンなどの食品スフィンゴ脂質は、とくに皮膚への効果が期待され、「食品セラミド素材」として利用されている。その吸収機構や作用メカニズムの解析には、分析技術が重要である。多彩な化学構造を示すスフィンゴ脂質の機能性と分析法についての知見を紹介する。

14:20~15:15 食品テクスチャーの評価-食品の”成分・構造”と”物性”の因果関係-
                          岩手大学 三浦靖氏
加工食品の総合的な物理的食感を客観的(機器計測,生体計測)に評価する手法を概説する。特に,加工食品の成分・構造と物性(レオロジー的,トライボロジー的,界面科学的)の因果関係を念頭においた評価法を解説する。さらに,演者らの事例を紹介する。

15:20~16:15 土器に残留する有機物質から古代人の食環境をさぐる
                          東京大学 堀内晶子氏
古代土器に残留する脂質を分析することにより、古代の食生活環境を復元する試みを行っています。私たちが現在行っている土器残留脂質分析方法や古代土器試料を分析する際の注意点を説明すると共に、土器の脂質分析から、これまでにどのようなことがわかってきたかを紹介します。

16:15~16:35  講師の先生を囲む会(個別質問など)

参加費:テキスト代込み

会員種別 1名 2名 3名 1名増える毎
本会正会員(個人会員) 20,000
本会法人会員(一括申込に限り) 24,000 36,000 48,000 12,000
協賛学会個人会員 24,000      
★会員外 35,000
学生 8,000      
★会員外の方は申し込み時に本会に入会されますと、会員参加となり更に毎月、会誌『オレオサイエンス』が送付されます。正会員会費(10,000円、入会費無料

申込方法:下記の申込書に記入の上、Fax 又は同内容をE-mailにて下記宛に申込み、参加費をお振込下さい。振込手数料はご負担願います。

振込先:三菱UFJ銀行 八重洲通支店普通預金1057794公益社団法人日本油化学会

申込締切:11月9日(金)

申込先 :〒103-0027 東京都中央区日本橋3-13-11 油脂工業会館公益社団法人日本油化学会

      第18回基準油脂分析試験法セミナー申込書

TEL: 03-3271-7463 FAX: 03-3271-7464  E-mail:c-abe@jocs-office.or.jp

第65回界面科学部会秋季セミナー -美の限界を追求する技術- (2018.11.5~11.6)

  • 主催:日本油化学会 界面科学部会(関東)
    本年度は「美の限界を追求する技術」と題し,経皮吸収,さらには化粧品科学に留まらない美容施術方法まで枠を広げた研究事例を紹介して頂きます。また例年通り,化粧品・洗浄料分野において界面に着目した技術開発に携わっている研究者にも,基礎から応用まで講演して頂きます。当日は,講演者,参加者同士で交流会もありますので,積極的にご参加頂き,研究者・技術者ネットワークをひろげてみませんか。
  • 協賛:
    日本農芸化学会・日本薬学会・高分子学会・日本家政学会・日本化粧品技術者会・色材  協会・日本膜学会・日本材料学会・日本食品科学工学会・日本レオロジー学会・日本香粧品学会・材料技術研究協会
  • 期間:2018115日(月) ~ 116日(火)
  • 会場:レクトーレ葉山 湘南国際村(旧IPC生産性国際交流センター)
              (神奈川県三浦郡葉山町湘南国際村) https://tkp-resort.net/lectore/hayama/
              〔交通〕 JR逗子駅東口(①番のりば)もしくは京浜急行新逗子駅南口より
               京浜急行バス 逗16・26系統「湘南国際村センター」行
              終点「湘南国際村センター前」下車 徒歩5分(所要時間 約25分・片道350円)
               (12:00もしくは13:00出発のバスをご利用ください。)
              JR逗子駅よりタクシーの利用で約15分
  • 参加費: 日本油化学会個人正会員(会員番号をお持ちの方) 30,000 円
                   日本油化学会法人会員会社勤務者・協賛学協会個人会員 35,000 円
                   学 生 18,000 円
                  会 員 外 45,000 円
               (参加費にはテキスト代,宿泊費,食事代,消費税を含みます。なお,既納会費は返 却できませんので,ご承知おき下さい。)
  • 申込方法:
    必要事項〔氏名,勤務先,連絡先(TelE-mailアドレス),参加費〕を以下の申込先にE-mailでお知らせください。申込の締め切り日は,1019日(金)です。また,参加費を以下の口座までご送金ください。振込手数料はご負担願います。領収書はセミナー当日お渡しします。宛名は「会社名+氏名」といたしますが,ご希望がございましたら,お知らせください。
  • 問い合わせ先(申込先): 東京理科大学理工学部先端化学科 酒井健一
                                               E-mail: k-sakairs.noda.tus.ac.jp (※を@に変更して下さい)
                                               Tel : 04-7124-1501(内線3612)
  • 送金先: 横浜銀行 和田町支店 普通1440021
                   日本油化学会界面科学部会関東支部(ニホンユカガクカイカイメンカガクブカイカントウシブ)

プログラム(演題と講師)

115日(月) “美の限界を追求する技術”

1.薬物の皮膚透過の基礎理論およびその応用
14:10 – 15:10
城西大学 藤堂 浩明 氏

皮膚適用型製剤を今後さらに開発・発展させていくためには,皮膚の構造について理解し,薬物の皮膚透過について十分理解することが重要である。本講演では,薬物の皮膚透過経路とその速度論について述べる。さらに,油性基剤からの薬物の皮膚透過に及ぼす要因や皮膚透過性を高めるための油性基剤の利用についても紹介する。

2.膜ダイナミクスと生理応答
15:20 – 16:20
北陸先端科学技術大学院大学 高木 昌宏 氏

成長や分化に関する細胞信号伝達は,細胞膜中に存在する受容体と,ホルモン等の情報分子とが結合することによって行われる。しかし,プロスタグランジン等の脂質メディエーターの発見や,ラフト仮説により,特に生理的な応答に関しては,細胞膜の関与についても着目されている。講演では,細胞膜の動的構造変化(ダイナミクス)と,感覚刺激を含む信号伝達との関係について,基礎と応用の両面から皆さんと一緒に考えてみたい。

3.レーザーなどを用いたシミ治療の歴史と最前線
16:30 – 17:40
美容・医療ジャーナリスト 海野 由利子 氏

レーザーによるシミ治療が始まって20年を超える。私が雑誌の企画で体験取材を始めたのは1999年。「美白化粧品が要らなくなるかもしれない」という懸念で美容業界がざわつき始めた時期である。体験の理由は,効果はもちろん経過や気持ちの変化まで知りたかったからである。今回は,美容医療におけるシミ治療の歴史,医師の専門分野による思考の違い,問題点,最先端の治療機器・治療法まで網羅的に,実感も含めてお伝えする。

116日(火) 化粧料・洗浄料の先端技術とその応用

4.環境適応型界面活性剤MESを活用した液体洗浄剤の皮脂に対する洗浄性と
油/水界面挙動の解析
9:00 – 9:45
ライオン株式会社 森垣 篤典 氏

植物由来のアニオン性界面活性剤MES(アルファスルホ脂肪酸エステル塩:Methyl Ester Sulfonate)は衣料用液体洗浄剤として高い皮脂洗浄力を示す。本講演では,油/水界面の界面張力および界面粘弾性に着目した皮脂洗浄メカニズムと,対イオン交換によりクラフト点を低下させ寒冷地域向けの洗浄剤にMES活用を可能にした例について紹介する。

5.ヒト皮膚上における紫外線防止効果の時空間的評価法の開発
9:55 – 10:40
花王株式会社 針生 泰史 氏

サンスクリーンは肌を紫外線(UV)から守るため使用され,その効果の指標としてSun Protection Factorが一般的に用いられている。しかし,生活の中で汗や擦れによってその効果は低下するため,時間的,空間的に効果の変化を捉えることは重要と考えられる。本講演ではUV防止効果の時空間的評価を可能とするUV分光画像計測システムの構築と,本手法を用いた実使用場面での研究例について紹介する。

6.ナノ粒子・微粒子の表面設計による粒子間相互作用の制御
10:50 – 11:50
横浜国立大学 飯島 志行 氏

粒子間相互作用の制御に基づくスラリー物性や乾燥粉体の流動特性制御は,化粧品分野に限らず,先進セラミックスや有機無機複合材料などの新規材料開発にも共通する重要な基盤技術である。本講演では,各種微粒子・ナノ粒子に対するシランカップリング剤や機能性高分子を利用したテイラーメイドな表面設計技術と,微粒子の液中分散制御,集積構造制御や,乾燥粉体の圧密挙動制御への活用事例等について近年の取り組みを紹介する。

7.「コアコロナ粒子」による乳化技術と化粧品への応用
13:00 – 13:45
株式会社資生堂グローバルイノベーションセンター 杉山 由紀 氏

化粧品の処方設計や機能創出において,油と水の混合技術である“乳化技術”はきわめて重要であり,深化が求め続けられている。我々は汎用技術である界面活性剤による乳化,および,固体粒子を乳化剤とするPickeringエマルション両者の技術的課題を克服し,かつ強みをあわせもつ乳化剤として親/疎水性ポリマー「コアコロナ粒子」を開発した。本セミナーではこの粒子の特異な乳化性および開発事例について紹介する。

8.新規パーフルオロポリエーテル誘導体の開発とメイク用処理粉体への応用
13:55 – 14:40
ニッコールグループ株式会社コスモステクニカルセンター 鎌戸 伸一郎 氏

撥水・撥油性を付与するフッ素化合物はさまざまな分野で応用されるが,表⾯処理剤として使⽤される「パーフルオロアルキル化合物」は,製造・使用に際して,厳しい規制が課され,年々強化されている。本講演では,その規制から完全にフリーとなる新規ポリパーフルオロポリエーテル誘導体をメイク用表面処理剤として開発した経緯および,作製した各種表面処理粉体の撥水・撥油性および滑り性について紹介する。

第60回関西油化学講習会(油技術講座) -美と健康を高める日本発イノベーション- (2018.11.21)

主題:美と健康を高める日本発イノベーション

本講習会では、学界や業界で第一人者としてご活躍の講師の方々に当該テーマについて平易に解説していただきます。様々な分野から多数のご参加をお待ちいたしております。奮ってお申し込み下さい。

  • 主催:(公社)日本油化学会関西支部協賛:日本化粧品技術者会
  • 日時:平成30年11月21日(水)9時30分~17時10分
  • 会場:大阪産業技術研究所
    (〒536-8553大阪市城東区森之宮1-6-50)
    JR大阪環状線・地下鉄中央線または長堀鶴見緑地線「森ノ宮」駅下車、
    4番出口東へ300mの都市基盤整備公団と赤十字血液センターの間の角を北へ300m、森之宮小学校北隣。徒歩約10分。
  • 参加費(テキスト代を含みます。)
    本会正会員、もしくは本会法人会員・協賛団体会員会社の勤務者
    15,000円
    本会法人会員会社に勤務している正会員
    12,000円
    大学・官公庁の正会員
    10,000円
    学生会員
    5,000円
    会員外
    20,000円
  • 申込先
    〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-1
    大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻
    木田研究室内(公社)日本油化学会関西支部
    関西油化学講習会担当
    [電話06-6879-7920 FAX06-6879-7923]
  • 申込方法
    氏名、会員番号(正会員・学生会員の場合)、勤務先、連絡先所在地、電話番号、FAX番号、メールアドレスを明記の上、郵便またはFAXでお申し込み下さい。第60回関西油化学講習会のホームページ(http://sites.google.com/view/2018jocs-west-seminar/)からのお
    申込みも受付けています。参加費は締切日までに銀行振込で前納して下さい。なお、納入された参加費は返金いたしかねますので、予めご了承下さい。
  • 銀行振込先:池田泉州銀行大宮町支店・普通預金口座78953
    公益社団法人日本油化学会関西支部事務局
    申込締切11月7日(水)[定員70名:先着順]
  • プログラム:
    1.「白色活性炭:複雑な体臭を消臭するための新規デオドラント素材」
    (株)マンダム 基盤研究所
    原武史氏 (9:35-10:35)
    ヒトの体臭は、頭部、腋窩、足裏など部位によって独特な臭気を有している。その原因として、各部位毎に主要なニオイ物質が存在するからである。代表的な成分に、ジアセチルやイソ吉草酸、ノネナールなどが挙げられる。我々は、この複雑な体臭に対し、幅広く消臭機能を有する新たなデオドラント素材として白色活性炭を開発した。本講演では、研究の着想から白色活性炭の開発に至るまで、研究結果を基に紹介する。 

  • 2.「血流改善作用とコラーゲンペプチドによる肌の保湿効果を有する機能性表示食品」
    江崎グリコ(株) 健康科学研究所
    宅見央子氏 (10:45-11:35)
    今年1月に、モノグルコシルヘスペリジンおよび魚由来低分子コラーゲンを機能性関与成分とした機能性表示食品の届出が完了した。コラーゲンペプチドを関与成分とし、肌に関する表示が認められたのは初めてのことである。モノグルコシルヘスペリジンについては、血流改善作用について研究してきた内容を、コラーゲンペプチドについては、機能性関与成分と認められるために実施した工夫や、作用機序について紹介する。

     

  • 3.「皮膚へのマイルド性と皮脂汚れの洗浄力の高度な両立技術」
    花王(株) スキンケア研究所
    加賀谷真理子氏(12:35-13:35)
    皮膚洗浄において、マイルド性と皮脂洗浄力は最も重要な要素である。しかしながら、これらは共に洗浄剤中の界面活性剤により支配されるため、一般的にトレードオフの関係にある。即ち、マイルドな界面活性剤は洗浄力が低く、一方、洗浄力が高いと皮膚刺激が強くなる。我々は、界面活性剤と汚れとの間で働く特異的な相互作用を利用することで、両者を高いレベルで両立できる系を見出し、全身洗浄料への応用を実現した。

  • 4.「史上初シワ改善医薬部外品リンクルショットメディカルセラム開発の軌跡」
    ポーラ化成工業(株) 研究・企画担当
    末延則子氏(13:45-14:45)
    2016年7月、日本で初めて「シワを改善する」薬用化粧品、“ポーラリンクルショットメディカルセラム”が厚生労働省により承認され、新たな美容の領域が切り拓かれた。着想から15年、“化粧品では、シワは改善しない。”という既成概念を打破するため、我々開発チームは、3つの大きな壁を越えるため、粘り強い努力と創意工夫を行った。その開発の軌跡と、イノベーティブな商品を生み出すために必要な事は何かを考察したい。

     

  • 5.「ビフィズス菌を配合した機能性表示食品「内脂サポート」の開発」
    (株)ファンケル 総合研究所
    中川公太氏(14:55-15:55)
    「内脂サポート」は、ビフィズス菌の腸内環境改善作用により体重・体脂肪を減らす効果を謳った機能性表示食品であり、ビフィズス菌が「生きたまま腸へ届く」ことを特徴としている。本製品の製剤化に当り、胃酸耐性の低いビフィズス菌の保護を目的として耐酸性ハードカプセルを採用した。更に、サプリメント製造において既に旧世代の添加剤となったナタネ硬化油脂末の配合により、胃内滞留中の製剤内部への胃液の浸透を抑制し、ビフィズス菌を生きたまま腸へ送達することを可能とした。

     

  • 6.「細胞膜模倣ジャイアントユニラメラベシクル(GUV)と角膜上皮細胞に対する脂溶性ビタミンナノエマルションの膜透過挙動」
    ライオン(株)先進解析科学研究所
    三宅深雪氏(16:05-17:05)
    エマルションは脂溶性成分を細胞内に届けるために有効なキャリアであるが、実際どのような細胞透過機構に関わるかは不明な点が多い。点眼剤に配合されるビタミンAの角膜細胞に対する有効性が、ナノエマルション(NE)の組成によって異なることから、NEの相互作用で起こる細胞膜模倣GUVや角膜細胞の変化を解析した。その結果、有効性が向上したNEは、膜に吸着してエンドサイテックな膜のダイナミクスを誘引する、効果的な膜透過機構を持つことが明らかになった。