日本油化学会賞等公募(8/31締)

第58回日本油化学会令和5(2023)年度受賞候補者を推薦ください。

1  賞の対象:油化学及びこれに関連する学問,技術に著しい貢献のあった者とする。

2  賞の種類:学会賞等の種類はつぎのいずれかに該当するものとする。
(1)学 会 賞
油化学または油化学工業に顕著な貢献のあった研究成果で,会誌に原著論文を5 編以上発表していること。ただし,推薦締切日現在において印刷中の論文を含むことはさしつかえない。副賞10 万円。

(2)工業技術賞
油化学工業に関連する研究または発明で,顕著な技術的成果をあげた者。ただし,関連論文(報文, ノート,速報)を会誌に1 件以上発表していること。なお,特許出願・公告及び登録成立の有無,工業化実績も選考の重要な判断材料とする。副賞5 万円。

(3)進 歩 賞
優秀な研究成果を会誌に原著論文として発表し,2023 年4 月1 日現在において満40 才に達していない者。なお,その研究成果は未完成のものであってもよい。副賞5 万円。

詳しくは>こちらをご覧ください。

✅関東支部 第2回油化学セミナー(10/28)

令和5年度 第2回油化学セミナー(市民公開講座)
食と健康の科学 ~美味しく食べて健康に!~
日 時: 2023年10月28日(土) 13:30~16:15 (受付開始 13:00)
会 場: コラッセふくしま 企画展示室(福島県福島市三河南町1番20号 コラッセふくしま3階)
[交通]JR福島駅西口改札より徒歩5分
主 催: (公社)日本油化学会関東支部
共 催: (一財)油脂工業会館
協 賛: JAふくしま未来、福島大学食用油脂研究所

詳細はこちらをご覧ください。

年会 市民講座(9/8終了)

<年会 市民講座 対面とZoom同時配信(参加費無料)>

「高知県立牧野植物園の紹介と身近な薬用植物・生薬・漢方薬」

歓 迎  第61回 日本油化学会 年会 ~自由と創造に満ちて自然と共生する、高知でお待ちしております~

◆日 時  9月8日(金)16:40~17:40

◆会 場  高知工科大学永国寺キャンパス(Zoomにて同時配信)

◆講 師  公益財団法人高知県牧野記念財団 理事長  高知県立牧野植物園 園長 川原 信夫 氏

詳細と申し込みはこちら

若手の会サマースクール(8/29終了)

日 時  令和5年 8月 28日(月)13時 ~ 29日(火)12 時

会 場  邦和セミナープラザ   (〒455-0015 愛知県名古屋市港区港栄1-8-23 TEL 052-654-3321)

参加費 (宿泊費,懇親会費,朝食費を含みます。各日の昼食費は含みません。)

・日本油化学会正会員・法人会員,学校官公庁勤務者 30,000 円

・協賛学会個人会員・法人会員 30,000 円

・学生 15,000 円

・一般・会員外 38,000 円

詳細と申込みはこちら

アクティブライフプロモーション学がかなえる Well-Being(8/25終了)

開催日時:令和5年8月25日(金)13:00~14:20
参加費:MC会員と学生無料, 日本油化学会員1,000円,その他2,000円
講演内容:アクティブライフプロモーション学がかなえる Well-Being
-  弘前大学 COI-next における研究開発活動と社会実装  -
講演者:桂木 能久 氏
花王株式会社 研究開発部門 特命エキスパ-ト(ヘルスサイエンス)
弘前大学大学院医学研究科 特任教授

詳細と申込みはこちら

岡野知道 令和5~6年度会長 会長就任のご挨拶

この度、第69回定時総会ならびに第459回理事会にて令和5年度の会長を仰せつかりました。誠に光栄のかぎりです。産業界に身を置く浅学の自分にこの大役が務まるものかと甚だ緊張しておりますが、産業界からの会長の就任は平成12年度以来23年ぶりという責任の重さも踏まえて歴史ある日本油化学会の未来に全力で向き合う所存です。ご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いします。

未来に向けてまず取り組むべきことは、3年以上にも及んだ新型コロナウイルスパンデミックもようやく落ち着きを取り戻しつつあることを踏まえて、新しい学会活動の形を創出することです。行動制限や対面制限が学会活動に及ぼした影響は決して小さなものではなく、多くの重要行事が中止や縮小、開催方法の変更を余儀なくされました。しかしながらこの経験の中で得たものもあります。日本油化学会においてもデジタル技術を積極的に取り込み、昨年8月に開催されたWCOS 2022では、WEB会議の特長を活かして、国内からの多くの研究報告はもちろん、新たな試みとなる選抜講演の開催、米国油化学会(AOCS)との共同で開催したジョイントミーティング、ISF Lectureship Seriesと多くのプログラムを準備して盛会に終えることができました。とはいえ、学会に期待される重要な役割のひとつは新しいネットワーキングであり、学術的な議論の深化です。オンラインの利便性やコストメリットは活かしつつも、これらの本質的な機能を十分に発揮できるように、令和5年度の年次大会は4年ぶりに対面形式で実施する予定です。懇親会もその時の社会環境には配慮しながらも実施する方向で関係者は努力を進めて下さっています。皆様の積極的なご参加をぜひともよろしくお願いします。同様に、各種セミナーやイベントもリアルとデジタルを上手く併用しながら活性化してまいりますのでご期待下さい。

もうひとつ未来を考える上で重要な課題と考えていることが、日本油化学会を構成して下さっているすべてのステークホルダーの皆様にとっての存在意義を再確認するとともに、会員数減や財務逼迫などの難しい課題にも目を背けずにしっかりと道筋を作って取り組むことにより、学会としてのサステナビリティを強化することではないかと考えています。

日本油化学会の主力英文学術誌であるJournal of Oleo Scienceは多くの先生方のご尽力により世界各国の研究者が無料でWEBアクセスでき、取得内容を2次利用しやすい環境を整えて一流のオープンアクセス誌としてDictionary of Open Access Journalに収載されました。また、Impact Factorも1.628まで向上させることに成功しています。日本油化学会の特徴のひとつは、油脂と界面科学を基軸に発展してきた学術領域としての裾野の広さと、基礎技術から応用技術まで同じプラットホーム上に存在する実現力の高さです。上記はこの強みを活かすための重要な武器ではないかと考えています。米国油化学会やアジアの研究者に対して積極的に働きかけて国際化を加速させるとともに、今後は健康や環境関連を中心に学術領域をシームレスに跨いだ取り組みが主流になりますので、先陣を切って他学会との取り組み方にも革新を起こしたいと考えています。

一方で、企業および企業研究者の構成比率が会員数、財務構成の両面で高いことも日本油化学会の特徴です。事業環境変化が激しいこれからの社会において、企業にとっての学会の有益性も大きく変化することが予想されます。適切な表現ではないかもしれませんが、投資価値が高い学会という形を模索してみる必要もあるのかもしれません。この点についても幅広い多くの方々と対話を持ち、短い任期の中ではありますがデザインを試みたいと考えております。

私は30年以上前の学生時代から日本油化学会にお世話になってまいりました。今の自分があるのも多くの大先輩方より頂戴したご指導のおかげと感謝しております。今回の会長就任のお話しは恩返しの機会と捉えて未来志向で取り組んでまいります。皆様のご理解、ご協力を賜りたく、何卒よろしくお願いいたします。