平成29年度第3回油化学セミナー:若手研究者による油脂、界面の最前線ー関東支部第5回若手研究者奨励賞記念講演(2018.1.12東京)

平成29年度 第3回油化学セミナー

若手研究者による油脂、界面の最前線

―関東支部第5回若手研究者奨励賞記念講演会―

日本油化学会関東支部では、日本油化学会年会およびAsian Conference on Oleo Science(ACOS)で若手研究者により発表された研究の中から秀逸と考えられるものを関東支部幹事の投票で選出しています。そして、選出された研究者の発表に対して若手研究者奨励賞を授与し、併せて受賞講演をお願いしていす。
今回も厳正な審査の結果、以下の研究者が若手研究奨励賞に選出され、このたび関東支部若手研究者奨励賞記念講演会を開催する運びとなりました。未来に羽ばたく若手研究者の講演をぜひお聞きいただければと思います。

日時:平成30年1月12日(金) 13:00~16:45
会場:油脂工業会館9階大会議室
(〒103-0027東京都中央区日本橋3-13-11)
主催:公益社団法人日本油化学会関東支部

プログラム

  1. 「油脂中の微小構造体に着目した酸化反応制御」
    13:05~13:55
    花王(株)ヘルスケア食品研究所   本間里佳氏
    油脂に含まれる様々な界面活性物質は、油脂中で微小構造体を形成することが報告されている。本研究では、油脂の自動酸化における微小構造体の影響を明らかにすることで、酸化反応が制御可能であると考え、検討を行った。

  2. 「等温結晶化過程における分子間化合物の結晶化挙動について」
    13:55~14:45
    ミヨシ油脂(株)食品本部      仲西賢剛氏

  3. 「ビタミンナノエマルションの細胞膜透過性」
    15:05~15:55
    ライオン(株)機能科学研究所    奥田卓馬氏
    ビタミンA(VA)ナノエマルションの眼表面の創傷治癒効果は、乳化剤の構造によって異なった。乳化剤によりVAの細胞膜透過性に違いが生じたと考え、細胞模倣膜(GUV)および角膜上皮細胞を用いて膜透過挙動を観察した。

  4. 「アクリレート/ポリエチレングリコールからなるコアコロナ型ポリマー粒子の物性とその特異な乳化特性」
    15:55~16:45
    (株)資生堂グローバルイノベーションセンター   杉山由紀氏
    汎用乳化剤である界面活性剤は数多くの研究がなされている一方、化粧品の感触や塗布後の機能低下といった技術的課題は存在する。一方、Pickeringエマルションは固体粒子の高濃度配合が必要であり、粉末高含有製剤に活用が制限されていた。そこで設計自由度の高い親/疎水性ポリマー粒子に着目し、両者の強みを併せもつ新たな乳化技術の開発を試みた。

参加費(テキスト代を含む):当日受付にてお支払いください
日本油化学会正会員・法人会員勤務者: 5,000円、一般: 7,000円、学生: 1,000円

懇親会:3,000円

申込方法:①氏名、②所属、③連絡先(住所、電話番号、E-mail)、④会員資格(個人会員の場合は会員番号もお知らせください)、⑤懇親会への参加の有無、を明記の上、E-mailにて下記宛てにお申し込みください。

申込締切:平成30年1月9日(火)

申込先:東京都市大学工学部    高橋政志
    E-mail:mtakahas@tcu.ac.jp