現在、海面化学に関する知識や技術は製造業における様々な場面で利用されているとこは言を待たないところであり、界面活性剤に関する基礎研究、企業における商品開発、それらに対する自治体のサポートなど、様々な立場から日々精力的に界面化学の進展に資する活動が行われています。本講演会では、産学官それぞれの立場から界面化学に携わっておられる先生方による講演をいただきます。ぜひ、皆様の多数の参加をお待ちしております。
- 主催 : 公益社団法人 日本油化学会 東海支部
- 共催 : 一般社団法人 油脂工業会館
- 会期 : 平成30年11月16日(金) 10:00~17:00
- 会場
■講演会 : 四日市港ポートビル 大会議室
〒510-0011 三重県四日市市霞2-1-1
TEL 059-366-7006
http://www.yokkaichi-port.or.jp/access.html
■工場見学:第一工業製薬株式会社
〒510-0011 三重県四日市市霞1-23-5
TEL 059-366-7172
http://www.dks-web.co.jp/ - 集合場所・時刻 : 10:50に講演会場に集合
(近鉄名古屋線 富田浜で下車、徒歩15分)
日程
10:50~11:00開会挨拶(日本油化学会東海支部長)
11:00~11:50講演1
題目:単一鎖長ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤の開発:末端
基修飾型・多分岐鎖型・オリゴマー型
講師:吉村倫一先生(奈良女子大学研究院自然科学系化学領域 教授)
概要:近年我々のグループで開発したポリオキシエチレン(EO)鎖に分布をもたない単一鎖長EO系界面活性剤として、(1)EO鎖末端にポリオキシプロピレン(PO)鎖、メトキシ基、エトキシ基を修飾させた末端修飾型、(2)アルキル基に2本の多分岐鎖を有する多分岐鎖型、(3)末端にアルキル鎖、側鎖にEO鎖を有する低重合度のオリゴマー型の鎖を有する低重合度のオリゴマー型の3タイプについて、合成、気/液界面の吸着、水溶液中におけるミセル構造などを紹介する。
11:50~13:00休憩(昼食)
13:00~13:50講演2
題目:ファインバブル技術の食品加工への利用の可能性
講師:佐合徹先生(三重県工業研究所 食と医薬品研究課主査研究員)
概要:近年、微細な泡の総称であるファインバブル(以下:FB)技術が、洗浄、水質浄化の分野で多く利用されている。食品加工への利用は少ないため、FB技術の機能である酸化防止、物性改良、分散性向上に着目して検討を始めた。FB水を用いてアイスクリームを試作したところ、風味や脂肪凝集率が従来法と異なることを確認した。このように、食品加工にFB技術を利用すれば、酸化による劣化抑制、粘度制御、分散性向上等が期待できる。
14:00~14:50講演3
題目:第一工業製薬の製品技術の変遷と研究開発の特色
講師:橋本賀之先生(第一工業製薬株式会社 研究開発本部副本部長)
概要:第一工業製薬の創業は1909年に遡り、屑繭から効率的に絹糸を紡ぐための「蚕繭解舒液」を製造・販売するベンチャー企業として誕生しました。当社の製品技術はいつの時代でも時代が要求するニーズを実現するためのユニークな製品を提供し続けています。当社は100年を超える歴史を経て、「第三の創業」を宣言し、ユニークさでトップを目指す「ユニ・トップ」を掲げています。本講演では当社製品技術の変遷を振り返りながら「ユニ・トップ」を目指す研究開発活動について紹介します。
14:50~15:30休憩・バス移動
15:30~17:00工場見学(第一工業製薬株式会社霞工場)
17:00~バス移動⇒近鉄富田駅で解散(注:「富田浜駅」ではありません)
申し込み締め切り:先着順(定員に達した時点で募集を打ち切らせていただきます)
参加費:1000円(弁当代として当日お支払いください)
定員:50名
申込締切:平成30年11月2日(金)
申込方法:申込方法:勤務先、氏名、連絡先などを明記の上、Fax にて下記へお申込み下さい。
〒460-0011 名古屋市中区大須1 丁目35 番17 号中部科学技術センター内
日本油化学会東海支部Tel:052-231-3070、Fax:052-204-1469