魅力ある会誌づくりを目指して

木田敏之
日本油化学会 オレオサイエンス編集委員長
大阪大学 大学院工学研究科 教授

この度、「オレオサイエンス」誌の編集委員長を仰せつかりました。

   「オレオサイエンス」誌は日本油化学会の情報誌として、会員の皆様に有益な情報を提供するとともに会員間の情報交換を促進する役割を担っています。英文誌の「Journal of Oleo Science」とともに本学会の活性化と発展の鍵を握っていることは言うまでもありません。任期満了まで、魅力ある「オレオサイエンス」誌づくりに全力で取り組んでいく所存です。

   5年前に「オレオサイエンス」誌の編集委員に就任し、はじめて出席した編集委員会で、編集委員の方々が今後の企画について非常に活発な議論を交わされているのを目の当たりにしました。想像していた以上の委員会の活性の高さに驚くとともに、「オレオサイエンス」誌をより良い雑誌にしたいという委員会メンバー全員の思いを、この時強く感じました。その時に編集委員長をされていた原 節子先生の後継の岡野知道委員長、そして酒井秀樹委員長のもとでも編集委員会の高い活性は維持され、委員会メンバーによる熱い議論を通して誌面の充実が図られてきました。今年度から新たに結成した編集委員会でもこれまでの活性を保ちながら、時代のニーズに合わせた新しい企画を積極的に取り入れ、より魅力ある会誌づくりを行って参ります。今年度より、様々なバックグラウンドをもつ気鋭の研究者8名に新委員としてご参画いただきました。既存の考えにとらわれない自由な発想のもと、新しい風を「オレオサイエンス」誌に吹き込んでいきたいと考えております。

   私の部屋の書棚には、自身の専門分野やこれまでに関心をもった分野の「特集」記事が掲載されている学会誌のバックナンバーがずらりと並んでいます。平成6年10月・11月発行の「分子認識」の特集が組まれた油化学協会誌(オレオサイエンス誌の前身)もその中のひとつです。時折読み返しておりますが、今でも参考になることが随所に書かれてあります。ふと目に止まった箇所から、それまで行き詰まっていた研究に関するヒントが得られたり、思いもよらないアイデアが浮かぶこともあります。このように数十年経った今でも色あせることなく読み返したくなるような、質の高い会誌を作っていくことも編集委員として常に心に留めておくことだと考えております。

   現在のオレオサイエンス誌は、従来から続く「特集」、「研究室紹介」、「学会参加記」、「油脂関連情報」、「会員のひろば」、「会告」記事に、「若手研究者紹介」、学術専門委員会とのコラボ企画である「Topics in Oleo Science」が新たに加わり、一層充実した内容になっております。会員の皆様には、これらの記事に関する忌憚のないご意見とご要望をお寄せいただき、魅力ある誌面づくりにご協力いただきますようお願い致します。特に「特集」記事では、本学会に関連する「界面科学」と「油脂科学」分野に加えて、様々な研究開発分野の最近のトピックスを紹介しております。会員の皆様が関心をお持ちの最新の話題を積極的に掲載していきたいと考えております。「特集」で取り上げて欲しいとお考えの話題がありましたら、是非、編集委員会までご連絡ください。

   「オレオサイエンス」誌が、会員の皆様に「次の発刊日が待ち遠しい」と思っていただける雑誌になるよう、編集委員一同、精一杯頑張ります。

(2017年7月)7月)