ご挨拶
コロナに負けない日本油化学会―歩みをとめない―
“The attitude of the Japan Oil Chemists’ Society overcoming COVID-19
- We won’t stop the development of our society -”
日本油化学会第60回年会実行委員長
纐纈 守
- 2021年6月8日 第2報
こんな時代だからこそ奮って参加し,オレオサイエンスの歩みを進めて行きましょう。
昨年来の新型コロナウイルスによるパンデミックにより我々の日常生活は大きな変革が余儀なくされています。多くの感染者数・死亡者数を目の当たりにして我々学会関係者も心を引き締めて運営にあたり,オレオサイエンスの歩みを止めることなく進めたいと考えております。
第60回年会は,ワクチンの普及や集団免疫獲得が開催の9月までに困難と判断し,昨年度同様Webを基本として開催いたします。昨年の年会で行った,発表の録画ビデオをオン・デマンドで視聴して質疑をチャットで交わす方法は,職場や自宅から出張せずに,そして講演間のブッキングがなく研究討論できた点が好評でした。今年の年会は昨年の方式に加えてさらに,従来得られた直接対話の効果を少しでも享受できるように,会期中に参加者が顔を合わせて討論ができる場をweb上に設定いたします。一般発表では,発表をオン・デマンド配信で十分視聴いただいた後に,最終日前日の9月10日(金)に座長,発表者,聴講者をwebでつなげライブ討論をして頂きます(Zoomブレイクアウトルーム)。学生さんや学会デビューの皆様には緊張感のある質疑応答を経験頂きます。またぜひ参加頂きたい、『学会賞や進歩賞等の受賞講演』と,年会改革推進委員会や専門部会が企画しオレオサイエンスの各分野で注目の講師を招き開催する『シンポジウム』では、オンライン同時配信のライブ形式による講演と質疑応答をして頂きます。さらに、9月11日(土)最終日には、『市民講座』と『東海支部テーマシンポジウム』を岐阜大学の講堂にて感染対策を十分に配慮して対面にて開催を予定しています。ただし,遠方の地区の皆様はWeb参加をお願いし東海地区の近県の方々にお越し願うべきかと思っております。この講師と受講者が会場に集うイン・パーソンの企画は,感染状況次第ではWeb配信に変更いたします。
以上のようにWebのメリットを活かした従来の年会に劣らない年会を準備しております。こんな時代だからこそ奮って参加し,オレオサイエンスの歩みを進めて行きましょう。
- 2021年4月19日 第1報
日本油化学会第60回年会開催にあたって
The 60th Annual Meeting of the Japan Oil Chemists’ Society岐阜大学工学部化学・生命工学科の纐纈と申します。今年度の日本油化学会第60回年会は、東海支部が中心となり令和3年9月6日(月)から9月11日(土)の6日間開催する予定です。ご承知のように令和2年当初から始まった新型コロナウイルスの猛威によるパンデミック(世界的大流行)により岐阜大学キャンパスで予定していた第59回年会は対面での開催が困難となり朝倉会長はじめ事務局の方々の迅速な対応とご尽力によりWeb開催となりました。コロナによる新しい生活様式の主要な部分としてテレビ会議システムが日常となりました。当然、対面で顔を突き合わせて交流するほうがより親密な関係が構築でき共同研究に発展したりなどさまざまなポテンシャルが期待できるのは明らかですが、この困難な状況下、始めてみたテレビ会議システムは出張も減り、そのための時間も経費も削減でき、「メリットがあるんだなー」と実感された会員の皆様も多くあるのではないかと推察いたします。実際、Web開催となった第59回年会は従前以上に参加者も多く有意義な年会となりました。会員の皆様のご理解、ご協力まことにありがとうございました。
さて、令和3年度第60回年会におきましても、ワクチンの普及や集団免疫獲得がどの程度まで進展するか不明な状況でもありコロナ対応を迫られるものと考えざるを得ません。したがって、全国から数百人集まるという従来の年会を回避し、昨年に類似したWeb開催形式を周到するものとなります。昨年度の実施状況から出てきた意見として、「すべてがオンデマンド形式では議論が盛り上がらない」「オンタイム形式で緊張感ある発表と議論も重要」「ライブ感のある発表形式にしてはどうか」などさまざまな積極的、建設的意見をいただきました。
そこで令和3年度第60回年会では臨場感のあるライブ企画を実施したいと考えております。ご注目頂きたい各専門部会のシンポジウムはライブ配信とし、さらに状況が許せばこの年会の東海支部のテーマシンポジウムや特別講演(市民講座)はコロナ対策を施した岐阜大学の会場で行い、対面参加者とTV会議参加者をWebで繋いで交流頂けるようにしたいと思っております。見逃された方へは録画配信をする予定です。なお一般発表については昨年のオンデマンドシステムにて内容を確認後、ライブにて質疑・ご討論頂く予定です。この4月には、確定情報を学会のホームページから配信いたします。ご確認いただきながら発表のご準備を進めておいていただきたいと思います。昨年度は、小中高大学どこも自粛による一斉閉鎖もあり、学生さんたちの実験の場がなくなり発表準備は大変であったかもしれません。次回は、昨年度と比べ教育環境の状況はよく、発表のご準備も改善されているかと思います。学会とは、学生さんたちにとっては、専門家の前で発表するとても貴重な機会であり成長の源となります。企業や大学関係者にとっても新しい知見の情報提供や情報収集の重要な場です。【コロナに負けないで学会年会を継続】するという強い意志を持って開催に向けて全会員が結集しなければならないと思います。皆様方のご協力ぜひともお願い申し上げます。