
※所属は受賞時です
第8回(令和元2度)受賞者
第8回若手研究者奨励賞を受賞された皆さま、おめでとうございます。
この賞は、審査員の投票によって選ばれた「もっと詳しく聞いてみたい」あるいは「多くの人に聞いて貰いたい」講演に対して与えられるものですが、確かにみなさまの講演内容にはそう感じさせ、応援したいと思わせる新しさや面白さ、今後の広がりあるいは深みへの期待感があると思いました。 この受賞が励みとなり、さらなる新しい成果につながることになれば嬉しい限りです。また、新しい仲間作りのきっかけとなることも期待しております。関東支部では、受賞された皆さまの年会でのご発表を紹介するなどして、ささやかながら応援し続けて参りたいと考えております。今後のみなさまのご活躍をお祈り致します。
なお、今回は残念なことに、新型コロナウイルス感染症予防のため、授与式と受賞講演が中止となりましたが、講演会につきましては4月以降の開催を検討中とのことです。多くの方とご一緒に聴ける日が、一日も早く来ることを願ってやみません。
令和2年12月 日本油化学会関東支部 支部長 安増 毅
境野 眞善 株式会社J-オイルミルズ/東北大学大学院農学研究科
「酸価の上昇に寄与するトリグリセリド由来酸性物質の研究」
この度は、栄誉ある若手研究者奨励賞を頂き、大変光栄に存じます。日頃からご指導頂いている東北大学仲川教授、加藤助教、伊藤助教や機能分子解析学分野の皆様、ならびに他の共同研究を通じて関わらせて頂いた皆様に感謝申し上げます。今回の受賞テーマは油脂の酸化に関する研究ですが、まだまだ道半ばです。受賞を励みに、油化学や油脂産業の発展に貢献できるよう研究を進め、社会にもっとおいしい油を提供できるよう精進して参ります。
吉竹 広記 花王株式会社 スキンケア研究所
「乾燥後もα-ゲル構造を維持するラメラ/ポリマー複合化製剤の開発」
この度は、名誉ある若手研究者奨励賞を頂き、大変光栄に存じます。共同研究者の皆さま、ご指導いただいている先生方、並びに今回企画いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。受賞テーマであるα-ゲルの構造維持に関する検討は、当初の仮説に反する結果となり、油化学の奥深さと面白さを改めて実感しました。本テーマは日常生活を想定した保湿技術の一環なので、益々多様化する生活様式に沿った提案ができるよう、今回の受賞を励みに一層尽力して参ります。
黒木 純子 株式会社コーセー 研究所 皮膚薬剤研究室フランス分室
「Electron diffraction analysis of intercellular lipids in human lip stratum corneum」
この度は、身に余る光栄な賞を賜りまして、大変光栄に存じます。ご指導いただいております関西学院大学の加藤知先生、中沢寛光先生、共同研究者の皆様、そして日本油化学会関東支部の皆様をはじめ、関係者の皆様に深く御礼申し上げます。今回の受賞テーマは口唇における脂質の構造解析に関する研究となっておりますので、今後は今回の研究から得られた知見を業界や油化学の発展へ繋げることのできるよう、本受賞を励みに、更に精進して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
第7回(令和元年度)受賞者
松尾 一貴 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所
「化粧品製剤における、製剤安定化と感触設計について」
この度は奨励賞を表彰させていただき、誠にありがとうございます。研究成果が、日本油化学会や多くの方々に認められたということに、ただ感動しているばかりです。
今回受賞をいただいた化粧品製剤に関する研究は、まだまだ道半ばでごさいますので、さらなる一歩を踏み出し、妙なる価値を創造して参ります。また私自身も、技術へのあくなき探究心に溢れる研究員として、業界に貢献できるよう精進して参ります!
本当に光栄な賞をありがとうございました。
森垣 篤典 ライオン株式会社研究開発本部先進解析科学研究所
「環境調和型界面活性剤MESの液体洗剤への応用」
この度は、名誉ある若手研究者奨励賞を頂き大変光栄に存じます。共同研究者の皆さま、ご指導いただいている先生方に深く御礼申し上げます。受賞テーマである環境調和型界面活性剤MESの活用は、当社のサステナブル社会実現に向けた取り組みの一つであり、今後、その重要性は益々高まるものと予想されます。原料調達から廃棄までの全ての過程において、いかに地球環境に優しいかという視点を持ち、油脂の活用により社会に貢献できる研究を進めて参りたいと思います。
井内 勝哉 成蹊大学 理工学部 物質生命理工学科
「脂肪酸または酸化脂肪酸によって誘導される細胞死に関する研究」
この度は,栄誉ある日本油化学会関東支部若手研究奨励賞をいただき大変光栄に存じます。日頃からご助言いただきました成蹊大学久富寿教授,原節子教授,小河重三郎助教,ご協力いただいた共同研究者の皆様,そして企画していただいた皆様に心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みにして,今後も細胞生物学の観点から油化学を研究してまいります。また,油化学の発展に貢献できるよう,より一層精進いたします。今後とも皆様のご支援,ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
高谷 直己 北海道大学大学院 水産科学院
「アポカロテノイドの調製と細胞機能に関する研究」
この度は「関東支部若手研究者奨励賞」という身に余る栄誉な賞を賜り、誠にありがとうございます。また、日本油化学会関東支部支部長はじめ、常任幹事、事業企画委員および幹事の諸先生方、ならびに運営に携わる全てのご関係者の皆様に深謝申し上げます。カロテノイドの生理機能研究を通して、得られた成果を社会に還元し、産業の発展や生活と健康の向上に寄与したい所存です。関東支部若手研究者奨励賞の名に恥じぬよう精進して参りますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
第6回(平成30年度)受賞者
赤松 允顕 | 東京理科大学理工学部 先端化学科 |
刺激で機能が変わる超分子材料の創出とその応用 |
加藤 俊治 | 東海大学医学部基礎医学系 生体防御学 |
多様なトリアシルグリセロール分子種から成る油脂の初期酸化メカニズム解析 |
上村 麻梨子 | 北海道大学大学院 水産科学院 |
スフィンゴイド塩基による抗酸化活性のメカニズム解明とその応用 |
花田 奈緒美 | 高級アルコール工業株式会社 | アミドアルコール誘導体を利用した界面活性剤フリー乳化エマルション製剤の開発とその乳化特性 |
第5回(平成29年度)受賞者
本間 里佳 | 花王株式会社 ヘルスケア食品研究所 |
油脂中の微小構造体に着目した酸化反応制御 |
仲西 賢剛 | ミヨシ油脂株式会社 食品本部 |
等温結晶化過程における分子間化合物の結晶化挙動について |
奥田 卓馬 | ライオン株式会社 機能科学研究所 |
ビタミンナノエマルションの細胞膜透過性 |
杉山 由紀 | 株式会社資生堂 グローバルイノベーションセンター |
アクリレート/ポリエチレングリコールからなるコアコロナ型ポリマー粒子の物性とその特異な乳化特性 |
第4回(平成28年度)受賞者
阿久津 光紹 | 青葉化成株式会社 | 食品における酵素架橋ゼラチンの特異性とそれを応用した粉末魚油の可能性について |
伊藤 隼哉 | 東北大学大学院 | リノール酸ヒドロペルオキシドの異性体解析による食品の脂質過酸化機構の評価 |
竹石 友紀 | 株式会社ADEKA | 疎水基部位の異なる疎水変性ポリエーテルウレタンポリマーの動的粘弾性挙動 |
伊村 芳郎 | 東京理科大学 | 界面化学の目線による貴金属ナノ触媒の応用に向けた新規展開 |
第3回(平成27年度)受賞者
飯田 泰浩 | 公益財団法人 日本食品油脂検査協会 |
トランス脂肪酸の分析法の特徴と食品中の含有実態について |
高橋 裕 | 東京理科大学 | 刺激応答性界面活性剤の分子設計とその機能 |
荒川 崇 | 花王株式会社 | αゲルを利用したサンスクリーン開発の新たなアプローチ |
三上 大輔 | 北海道大学院 | マリンセラミドを用いた皮膚研究-水産廃棄物はゴミか?資源学術的基礎の確立に向けてー |
第2回(平成26年度)受賞者
黒川 博史 | ライオン株式会社 | グリセロールを炭素源としたLipomyces属酵母による油脂生産 |
山口 俊介 | 東京理科大学・株式会社 コスモテクニカルセンター |
超臨界二酸化炭素法を用いたEOフリーニオソームの調整とその溶液物性 |
土屋 好司 | 東京理科大学 | 葉酸標識超音波造影微笑起泡の開発とその腫瘍細胞への集積性 |
吉永 和明 | 月島食品工業株式会社 | 食用油脂中トリアシルグリセロールにおけるトランス脂肪酸の位置特異的分析 |
第1回(平成25年度)受賞者
平 敏彰 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 |
金属配位型界面活性剤(メタロサーファクタント)の設計と機能 -水中触媒反応への応用を目指してー |
松木 麻依子 | ライオン株式会社 | 分子会合体の状態解析とその応用 -ビタミンA高吸着性点眼剤の開発ー |
宮澤 大樹 | 東北大学大学院 農学研究科 |
食品成分による認知症予防への基礎的取り組み |
永井 利治 | 月島食品工業株式会社 | ここまで分けられる! ~トリアシルグリセロール位置異性体および鏡像異性体分析法と油脂分析への応用~ |