日本油化学会第54回年会開催にあたって
日本油化学会第54回年会実行委員会
委員長 田村廣人
日本油化学会第54回年会を、9月8日〜10日に名城大学(名古屋市)にて開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本学会では、年会を通じた学術面の成果を効果的に産業界へ発信するだけでなく、産業界から油化学に求められているニーズを的確に汲み取ることができる双方向の情報交換を行うのみならず、油化学分野発展の重要性についての共通認識を、アジア諸国の研究者・企業関係者と共有すると共に、そこで得られる恩恵をアジア諸国と分かち合うことで、関連産業の発展に大きく寄与することを目的として第1回アジアオレオサイエンス会議(ACOS)を昨年9月に開催し、アジアなどを中心に学術面での本学会の国際的な発信力強化についても積極的に取り組んで参りました。
日本油化学会第54回年会では、油化学に関する最先端の研究成果の発表のみならず、ご参加の皆様の益々の交流を拡げ、深めることにより、油化学関連産業の更なる発展に貢献できることを目的とし、本年会のテーマを「油化学:拓くヒト、創るモノ、そして豊かなココロ」と致しました。本年会では、特別講演、受賞講演などの各種講演、部会シンポジウム、一般講演、ポスター発表、企業展示などを企画しておりますが、特に、本年会の更なる活性化を目的として、公益社団法人日本油化学会より専門部会が主催するシンポジウムやランチョンセミナーの企画に特段のご支援を賜りました。一般講演については、例年に通りヤングフェロー賞と学生奨励賞を贈呈致しますので、学生や企業の若手研究者の皆様は、この機会を登竜門として日頃の優れた研究成果を積極的にご発表下さい。また、ポスター発表についても、優れた研究成果に対して年齢制限を設けない優秀ポスター賞の贈呈を企画しておりますので、奮ってご参加ください。
愛知県は自動車・航空関連産業のみならず食品製造業でも全国トップレベルの土地柄であり、このようなバランスのとれた産業構造を持つ愛知県の中心都市名古屋市は、全国からの交通の便も良く、新しいものを求めるエネルギーに溢れています。
会員の方はもとより、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。