油化学講演会 「化粧品の化学と技術、最前線」

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現代科学・技術の目覚ましい発展により、私たちの生活は、大きく変化しました。
近年、地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共栄共存できる持続
可能なライフスタイルを望む人々(ロハス:LOHAS;Lifestyles Of Health And
Sustainability)や、広義での生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL 
;Quality of Life)を維持しながら、社会の幸せや地球環境への貢献を望む人々
が増えてきました。本講演会では、個人の生活の質を高めるための重要な要因にな
ってきた化粧品についてその分子レベルから応用までの最前線を紹介します。
また、講演前には、化粧品の開発・生産に先導的役割を果たしている(株)資生堂の
企業資料館・アートハウスを見学いたします。皆様の多数のご参加をお待ちしてお
ります。

主 催 日本油化学会 東海支部

共 催 (財)油脂工業会館

協 賛 日本化学会、色材協会、東海化学工業会、愛知工研協会、
    名古屋市工業技術振興協会、化学工学会東海支部

会 期 平成19年11月21日(水)

会 場

1.講演会 (株)資生堂掛川工場
       〒436-0047掛川市長谷1120、Tel:0537-24-1131

2.見学会 (株)資生堂企業資料館アートハウス
       〒436-0025掛川市下俣751-1、Tel:0537-23-6112

[交通] 集合場所、集合時間およびアクセス:
    集合時間および集合場所:午前10:10 掛川駅南口(新幹線口)
   (会社のバスで送迎)
    アクセス:JR名古屋駅9:01(新幹線こだま)-浜松駅9:53?掛川駅10:05
    JR名古屋駅9:13(新幹線ひかり)-浜松駅9:44,
    浜松駅9:53(新幹線こだま)-掛川駅10:05

日 程
1.10:30~11:40 (株)資生堂企業資料館・アートハウス見学

2.11:40~11:50 (株)資生堂掛川工場へ移動

昼食(12:00~12:40)

3.12:40~13:10 挨拶、(株)資生堂掛川工場概要説明・企業紹介ビデオ

4.講 演13:10~16:15

演題と講師

4-1. 13:10~14:10 
   洗浄剤と界面活性剤の科学
   -新規オイルタイプメーク落とし・ガラス瓶のリサイクル用洗浄剤の開発-
   資生堂マテリアルサイエンス研究センター 応用開発研究所 主任研究員
   渡辺 啓氏
   界面活性剤の会合状態は化粧品の安定性・機能・感触などに深く関わって
   いる。特に洗浄剤においては油性の汚れを落とし、水で洗い流す場合が多く、
   両者を取り持つ界面活性剤を適切に制御することは非常に重要である。本講
   演では若年層に絶大な人気を誇るオイルタイプメーク落としの機能向上およ
   び掛川工場内に処理施設があるガラス瓶のリサイクル用洗浄剤の開発につい
   て紹介する。

14:10~14:15 休憩

4-2. 14:15~15:15 
   メラノジェネシスを調節する細胞内シグナル伝達機構 
   -ホスホリパーゼDによるネガティブ制御メカニズムと新規美白成分開発への応用-
   財団法人岐阜県研究開発財団 岐阜県国際バイオ研究所 主任研究員
   大口 健司 氏
   我々は、メラノジェネシスを調節する細胞内シグナリングの解析研究に取り
   組んでいる。今回は、メラニン合成量を制御する新たなレギュレーターとし
   て見出されたホスホリパーゼD(リン脂質分解酵素の一種)の機能を中心に、
   その分子メカニズムと美白素材開発への応用を紹介する。

4-3. 15:15~16:15
   ヒアルロン酸注射剤の無菌製造技術
   株式会社資生堂 掛川工場 製薬部 医薬品・FCグループ グループリーダー
   酒井泰孝 氏
   当社は1996年から醗酵法により製造したヒアルロン酸ナトリウムを原薬
   として、関節内注射液「ヒアロス」の生産を開始し、今日に至っている。今
   回は無菌操作法による注射剤製造工程の概要、ろ過滅菌・脱パイロジェン等
   製品品質に影響を及ぼす重要工程のバリデーション及び製品品質を維持・向
   上させるための諸活動を紹介する。

5. 16:25 会社のバスで工場出発(JR掛川駅まで)

参加費 一般、学生、 1000円(昼食代として)当日お支払い下さい。

定 員 45名(どなたでも参加できますので、奮ってご参加ください。)

申込締切:平成19年11月7日(水)

申込方法 勤務先、氏名、連絡先などを明記の上、Faxにて下記へお申込み下さい。
     〒460-0008名古屋市中区栄二丁目17-22 中部科学技術センター内
     日本油化学会東海支部  Tel:052-231-3070、Fax:052-204-1469