日本油化学会 東海支部 油化学セミナー2012 「健康・環境・生物」と油化学のかかわり

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本年の日本油化学会 東海支部 油化学セミナーでは「健康・環境・生物」と
油化学のかかわりをテーマに、3名の講師をお招きしてご講演いただくこと
といたしました。油化学に関する各研究においても「健康・環境・生物」は
重要なキーワードでありますが、今回の油化学セミナーでは幅広い分野から
先生方をお招きして、様々な視点からのご講演をお願いしております。
油化学分野の方はもちろん、これら最先端の分野に関心をお持ちのより多く
の方々にご活用いただければ幸いです。多数のご参加をお待ちいたしており
ます。

主 催: 日本油化学会 東海支部

協 賛: 日本化学会、色材協会中部支部、東海化学工業会、愛知工研協会、
     公益財団法人名古屋産業振興公社、高分子学会東海支部、
     化学工学会東海支部

日 時: 平成24年6月15日(金)13:30~17:00

場 所: 名古屋市工業研究所 第一会議室 (管理棟3F)
     名古屋市熱田区六番町三丁目4-41 
     TEL 052-661-3161
交 通: 地下鉄、市バス、三重交通バス「六番町」下車、南西へ徒歩2分

プログラム (演題・講師・内容)

13:30~14:30
1.油脂分解より得られる還元力の利活用  
  ― 環境浄化からエネルギー生産まで ―
名城大学 農学部 生物環境科学科 教授  田村 廣人 氏
(愛知県重点研究プロジェクト「知の拠点、食の安心・安全技術開発」
 グループリーダー)
(文科省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「アグリオミクスによる
 環境調和型物質循環の構築」プロジェクトリーダー)

微生物の機能を利用した低コストの原位置浄化技術として、もともとその場所
に生息する微生物群集を栄養物質等(浄化剤)により活性化するバイオスティ
ミュレーション技術が有効である。本講演では、有機物の微生物分解で生成し
た還元力の利活用の観点から、汚染地下水の浄化の事例とメタン発酵によるエ
ネルギー生産の可能性について紹介する。


14:45~15:45
2.MALDI Spiral-TOFMSによる新しいバクテリア脂質の分析法開発の試み
  ― 高い質量分解能の恩恵は何でしょうか? ―
日本電子株式会社 開発部 主任 寺本 華奈江 氏

バクテリアの特徴を理解する上で菌体構成成分を分析することは有用かつ重要で
あるが、その分析は必ずしも容易ではなかった。本研究は、質量分解能が高い
MALDI Spiral-TOFMSを用いることで、迅速で簡便なバクテリア脂質の解析手法の
開発を試みたものである。今回の講演では、Corynebacterineae亜属に含有する
ミコール酸の解析結果や、化学分類に適用した結果を紹介する予定である。

16:00~17:00
3.食品中に含まれる脂肪酸の健康への影響評価とパルミチン酸をリードとする
  抗がん剤開発
名古屋市立大学大学院 医学研究科 教授 酒々井 眞澄 氏
(内閣府食品安全委員会新開発食品専門調査会 専門委員)

トランス脂肪酸などを含む食品や食品夾雑物の健康への影響に関心が集まってい
る。この講演では、ジアシルグリセロールを含む食用油とその夾雑物の健康への
影響評価に関する研究を紹介する。また、蜂産品に含まれる脂肪酸よりヒントを
得た、新規抗がん剤開発についても紹介する。

参加費:本会正会員5,000円、本会法人会員・協賛団体会員6,000円、
    会員外10,000円、学生500円(テキスト代含む)

定 員: 100名

申込方法:申込書に記入の上、郵送またはFAXでお申し込みください。
     参加費は振込みまたは当日ご持参ください。

申込締切: 平成24年6月8日(金)

申込先:〒460-0011 名古屋市中区大須一丁目35-18 中部科学技術センター内
    日本油化学会 東海支部  TEL 052-231-3070  FAX 052-204-1469

振込先:みずほ銀行名古屋支店普通預金口座 No.1103542 
    公益社団法人日本油化学会東海支部