界面科学実践講座2007-基礎と応用-(東海)

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界面科学技術は、様々な産業界で幅広く利用され、モノ造りにおいて見落とすことの
できないポイントとなっています。しかし、最近では大学においての界面科学の講座
が減る傾向にあり、界面科学に対する基礎知識が不足しています。この様な背景から、
本講座は、界面科学関連企業の新入社員、業務上界面科学の基礎知識が必要な中堅社
員及び営業関係の方を対象として、各産業界で生かせる界面科学の基礎と最近のトピ
ックスを中心に、「わかりやすい」をモットーに毎年開催しております。各講義では、
難しい物理化学の理論式はできるだけ避け、各講師の経験談や実験等により、参加者
の皆様が感覚的に界面科学を理解して頂けるよう工夫をしております。多数の皆様の
ご参加を期待しております。また、学生の皆様にも積極的に参加して頂けるよう、参
加費は無料となっております。界面科学の基礎知識を習得するため、そして、それら
が産業界でどのように役立っているのかを知るために、一度参加してみませんか。

主 催 日本油化学会東海支部、日本油化学会界面科学部会(東海)

協 賛 日本化学会、色材協会、東海化学工業会、愛知工研協会、
   (財)名古屋市工業技術振興協会

日 時 平成19年11月30日(金) 9:20~17:00

場 所 名古屋市工業研究所 第1会議室(管理棟3F)
    名古屋市熱田区六番三丁目4-41  Tel:052-661-3161
   [交通]地下鉄、市バス、三重交通バス「六番町」下車、南西へ徒歩2分

プログラム

1.「界面活性剤概論~自己組織化現象の基礎と応用~」 9:30~10:45
   名古屋大学大学院工学研究科 笹井 亮 氏
   界面活性剤が示す重要な現象の一つであるだけでなく,ナノサイエンスの基盤
   となる現象のひとつである自己組織化現象の基礎(構造,熱力学的考察や発生
   機構など)の講議と,近年これを応用し行われているナノ材料合成や材料の示す
   機能の制御の試みについて紹介する。

2.「乳化の基礎」                10:45~12:00
   日本メナード化粧品㈱研究技術部門 坂 貞徳 氏
   乳化は本来交じり合わない水と油を混ぜ合わせることにより高機能材料として
   用いる技術であり、医薬品、食品、化粧品など広範囲の産業分野に汎用されて
   いる。ここでは乳化の利用・理解について基礎となる乳化の種類及び調製法、
   乳化剤の選択、乳化の安定性などについて触れ、乳化と異なり熱力学的に安定
   な系である可溶化との比較についても解説する。

3.「工業用洗浄剤の構成と使用分野について」   13:00~14:15
   ミヨシ油脂㈱油化事業本部 戸田 稔 氏
   洗浄は、われわれの生活をはじめとして多岐に渡る分野で様々な形で行われて
   おり、多種多様な洗浄剤が使用されている。良好な洗浄結果を得るには最適な
   洗浄剤の選定が必要であり、その際には対象となる被洗物の材質や付着してい
   る汚れ、洗浄方法等を考慮しなければならない。ここでは、工業用途で使用さ
   れている洗浄剤について、代表的な構成及び特徴と共に実際の使用例等につい
   て述べる。
4.「分散・凝集性高分子概論」          14:25~15:40
   東亞合成㈱高分子材料研究所 森 嘉男 氏
   各種媒体スラリーの分散、凝集を促進させる為に、分散及び凝集性高分子が使
   用される。これら高分子の機能発現に必要な因子について、最近開発された新
   技術を含めた各種実用例を挙げながら、直感的で平易な解説を行う。

5.「マイクロエマルションおよび
   マイクロエマルション-ベース-オルガノゲルの特性と応用」 15:45~17:00
   名古屋市立大学大学院薬学研究科 宮田 勇 氏
   マイクロエマルション(ME)は、コサーファクタントとして適度な鎖長のアル
   コールを添加することにより、油/コサーファクタント/界面活性剤/水の四
   成分系からなる透明または淡青色で、粒径がエマルションに比べて小さく、熱
   力学的にも安定な系を構成するといわれている。MEにはO/W型、W/O型および共
   連続型が存在する。一方,W/O型および共連続型マイクロエマルションにゼラチ
   ンを添加して得られる透明で、熱可逆性のゲルをマイクロエマルション-ベース-
   オルガノゲル(MEBG)という。MEとMEBGの特性を解説するとともに、MEとMEBG
   の応用について解説する。

「懇談会」                           17:00~19:00
(講座参加者は懇談会参加無料、軽食、飲物付:同所情報交流フロア(管理棟2F))
   講義頂いた先生方を交え、参加して頂いた皆様と懇親を深めたいと思います。
   是非ご参加下さい。

参加費 普通会員・法人会員・協賛団体会員:10,000円、 学校・官公庁:5,000円、
    学生:無料(参加申し込みは行ってください)、 非会員:14,000円

定 員 100名

申込方法
申込書に氏名、所属等をご記入の上、FAXにて下記へお申込下さい。
参加費は現金書留または銀行振込にてお支払い下さい。
(申込書は下記連絡先へご請求下さい)

連絡先
〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17-22 中部科学技術センター内
日本油化学会東海支部 TEL: 052-231-3070 FAX: 052-204-1469

振込先
みずほ銀行 名古屋支店 普通預金口座No.1103542
社団法人 日本油化学会東海支部

申込締切 11月22日(木)