21世紀に入り早5年目を迎えていますが、この間IT、自動車、各種生活関連製品 などの幅広い需要産業における需要拡大と機能の向上を支えてきたわが国部材産業、 とりわけ化学産業は各分野で、技術の高度化、製品の高機能化・差別化に向け日進 月歩を続けております。 そこで本セミナーでは、油化学関連分野の第一線でご活躍の企業の専門家をお招き し、その分野における新しい技術や材料の動向についてご講演頂きます。ご講演を、 本分野に携わっておられる方々に幅広くこれからのお仕事の参考にして頂き、ご活 用頂ければ幸いに存知ます。 是非、皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。奮ってお申込み下さい。 主 催:日本油化学会東海支部 協 賛:日本化学会、色材協会、東海化学工業会、愛知工研協会 名古屋市工業技術振興協会、化学工学会東海支部 日 時:平成17年6月17日 (金) 9:20 ~ 17:00 場 所:名古屋市工業研究所 第1会議室 (管理棟3F) 名古屋市熱田区六番三丁目4-41 TEL 052-661-3161 [交通] 地下鉄、市バス、三重交通バス「六番町」下車、南西へ徒歩2分 プログラム 9:30 ~ 10:45 「カラーヘア用ケア剤の最近の技術動向と課題」 ホーユー株式会社 総合研究所 小島 淳 氏 近年、市場でのヘアーカラーリング剤の定着にともない、カラーリングによるヘア ダメージがクローズアップされ「カラーケア」と呼ばれる商品群が発売されている。 今回は、ヘアカラーリング剤が毛髪に与える影響と適切なケアを中心に、消費者ニ ーズや最近の市場動向、今後期待される開発の方向性について述べる。 10:45 ~ 12:00 「食品加工の最近の進歩」 太陽化学株式会社 インターフェースソリューション事業部 堀 俊郎 氏 「食品加工の最近の進歩」として食品用乳化剤の新しい技術について紹介する。 最近の食生活の多様化に伴う食品の変遷とともに、食品用乳化剤が利用される機会 や期待される効果も変化している。特に、食のあたらしさを求めるにあたり油脂・ 香料・乳脂・スパイスなど油性物質の使用は必須であり、水と油の界面に着目した 食品用乳化剤の利用技術について説明する。 13:00 ~ 14:15 「環境適合型エステル系合成潤滑油について」 日本油脂株式会社 油化学研究所 静 延彦 氏 近年、環境保全の点から、屋外で作業する機械の潤滑油漏れによる河川や湖などの 水質汚染や土壌汚染が問題視され、生分解性潤滑油が開発されており、このベース 油としては脂肪酸エステルが使用され始めた。本報告では、環境対応型潤滑油とし て注目されているエステル系合成潤滑油の特性と最近の動向について述べる。 14:15 ~ 15:30 「ポリマーナノコンポジットの創製とその後の発展」 株式会社 豊田中央研究所 有機材料研究室 加藤 誠 氏 ナイロン6とクレイ(粘度鉱物)がナノコンポジット化した材料(ナイロン6クレイ ハイブリッド:NCH)を創製した。NCHでは、わずか数%のクレイの添加によって、 力学特性、ガスバリア性が飛躍的に改善されている。その後、ポリプロピレン等の オレフィン材料、EPDM等のゴム材料でもクレイナノコンポジット材料の合成にも成功 した。さらに、水に分散したクレイをポリマーに注入し、上記クレイナノコンポジット 材料を製造する技術も確立した。 15:45 ~ 17:00 「コンクリート用化学混和剤の役割と進歩」 竹本油脂株式会社 第三事業部 木之下 光男 氏 高分子界面活性剤が機能化学品として多量に使用されている分野の一つに土木建築用の 構造材料であるコンクリートに添加して用いる化学混和剤がある。その中でも特に、 水溶性クシ型グラフト共重合体を主成分とするポリカルボン酸系分散剤の開発は超高層 RC建築を実現する超高強度コンクリートの普及に大きく貢献した。本報告では化学混和 剤の役割と進歩について開発の歴史的動向を通して紹介する。 参加費 : 本学会普通会員 8,000円 本学会法人会員・協賛団体会員 10,000円 学校・官公庁 3,000円 学生 1,000円 非会員 12,000円 定 員 : 100名 申込締切: 平成17年6月10日(金) 申込方法: はがき、又はFAXに「油化学セミナー」と表記し、 住所・氏名・所属・連絡先・電話番号をご記入の上、下記連絡先までお申し込み下さい。 参加費は現金書留・銀行振込、あるいは当日受付にてお支払い下さい。 連絡先 : 〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17-22 中部科学技術センター内 日本油化学会東海支部 TEL052-231-3070 FAX052-204-1469 振込先 : みずほ銀行 名古屋支店 普通預金口座 No. 1103542 社団法人 日本油化学会東海支部 E-mailでの問合せ先: hiroshi_ohmura☆nof.co.jp 日本油脂(株)化成品研究所 大村 博(企画担当)