若手研究者奨励賞

関東支部所属で年会にエントリーした40歳未満の若手研究者による研究を対象として、“多くの人に聞いていただきたい”研究成果や取り組みを、関東支部幹事による投票により選出しています。受賞者には油化学セミナーで講演いただきます。

 

第11回若手研究者奨励賞の受賞、おめでとうございます。

本奨励賞は、関東支部所属の若手研究者をエンカレッジする目的で創設され、10年以上の歴史を持つ関東支部を代表する賞となっています。
今回も第61回年会(高知)での研究報告の中から、関東支部幹事が「詳しく聞いてみたい」、「多くの人に聞いて貰いたい」という感想を持った報告を投票・集計した結果、4名の研究者を選出させて頂きました。来年1月に開催予定の受賞者講演会を楽しみにしております。

受賞者のレベルは年々向上しており、この賞を足掛かりにして研鑽を重ね、進歩賞やヤングフェロー賞などを受賞された研究者もいらっしゃいます。受賞者の皆様におかれましては、是非、そのような賞を受賞したという自負を持ち、これからも研究に励んで頂きたいと思います。

この度は誠におめでとうございました。併せて、今後の活躍に期待しております。

令和5年10月 日本油化学会関東支部 支部長 戸堀 悦雄

第11回(令和5年度)

中島 敬祐
ライオン株式会社 研究開発本部 先進解析科学研究所
「3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールの殺菌作用機構の解析

この度は、名誉ある若手研究者奨励賞を頂き大変光栄に存じます。

共同研究者の皆様をはじめ、ご指導いただきました方々に心より御礼申し上げます。

種々の溶剤がどのようなメカニズムで殺菌効果を発現するのかを、微生物学および界面科学的な視点を組み合わせて理解することに挑戦し、その難しさと重要性を感じました。

今後はさらに研究を深め、社会に貢献できるような知見を生み出すよう、本受賞を励みに精進して参ります。

 

廣森 浩祐
東北大学大学院 工学研究科
「油滓の資源化を目指した電解プロセス開発に関する研究」

この度、若手研究者奨励賞を頂くことができ、大変光栄に存じます。

日頃からご助言いただいております関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

本研究は、持続可能な油脂産業に貢献するという思いで取り組んできた研究です。この受賞で、より多くの方々に研究の意義や価値を伝える機会を得られることを嬉しく思います。

今後も、油脂産業の発展に貢献するための新たな技術の開発に尽力して参ります。ご支援、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

中川 雅之
ライオン株式会社 研究開発本部 ビューティケア研究所
「2種のカチオン性高分子で形成される界面活性剤-高分子複合体の析出形態と物性」

この度は、若手研究者奨励賞を頂き誠にありがとうございます。

共同研究者の皆様をはじめとする関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

本受賞テーマでは、多岐にわたる高分子を用いて界面活性剤-高分子複合体を検討する中で、特徴的な触感を見出し、それに伴う複合体の析出形態と物性変化を明らかにすることができました。

本知見を起点として、生活者の求める理想の使用感を創り出す触感制御技術を確立し、社会に貢献できるよう尽力して参ります。

 

 

加藤 俊治 
東北大学大学院 農学研究科・食品機能分析学
「脂質の酸化と分解経路の予測・証明」

この度は再びこの栄誉ある賞を賜り、選出してくださった先生方には心より御礼を申し上げます。

本研究は東北大学農学研究科の仲川先生をはじめ、(本当に)ここに書ききれない多くの方々と一緒に議論し進めてきた成果であり、その皆様にも心より感謝申し上げます。

脂質酸化は食品のみならず生体や工業など多くの場で見られる反応です。

受賞を励みにさらに精進して参りたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。