平成17年度活動実績

1.日本油化学会
44回日本油化学会年会 ランチョンセミナー

平成17年9月15日(月)に慶應義塾大学にて洗浄・洗剤部会ランチョンセミナーを開催しました。本部会のランチョンセミナーは昼食をとりながら洗浄に関する技術の中で、皆様のご関心の高いテーマをひとつ取り上げ、講師の先生によるご講演を約一時間行いました。その後、参加者の皆様と本テーマについて気軽に情報交換並びに議論をしました。

主題 : 食生活と洗浄
講師 (川崎市衛生研究所) 所長 小川正之先生

近年、食品においては、残留農薬をはじめとした「食の安全性」の問題やO-157で注目された食中毒問題など、私たちの食生活を取り巻く状況は大きく変化してきている。こうした食生活を取り巻く問題に対する「洗浄」からの取り組みについて取り上げ、「洗浄」と「食」について講演をしていただいた。

2.第37回洗浄に関するシンポジウム

当会 洗浄・洗剤部会主催により「第37回洗浄に関するシンポジウム」を開催しました。
詳しくはシンポジウムのページをご参照ください

主 催    日本油化学会 洗浄・洗剤部会
日 時    平成17年10月20日(木)~21日(金)
会 場    江戸川区総合区民ホール 5階
           (タワーホール船堀) 小ホール
東京都江戸川区船堀4-1-1
TEL 03-5676-2211(代)
[交通 ] 都営地下鉄新宿線「船堀」駅前 徒歩1分

3.メンバーズセミナー(部会員限定)

(1) 演題: 新規ノニオンブースターの開発とその特性

講師:花王(株) 素材開発研究所 主任研究員 坂井 隆也 氏
日時:平成17年5月18日(水) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階 会議室
東京都中央区日本橋3-13-11 (地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)

概要:起泡性能は、「起泡力」と「泡安定性」という2つの性質から成ることは古くから知られています。今回ご紹介頂いた脂肪酸N-メチルエタノールアミドは、アニオン性界面活性剤との混合水溶液系において、特に「起泡力」を増強します。この増泡ブースターの開発に至った経緯、界面活性剤混合水溶液の溶液挙動、増泡ブースターの作用機構等についてご紹介頂きました。

(2) 演題: 染織文化財の科学分析の楽しさ

講師:共立女子大学教授 斎藤昌子 氏
日時:平成17年7月15日(金) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階 会議室
東京都中央区日本橋3-13-11 (地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:染織文化財はこれまで染織史、美術史の立場から主に研究がなされてきました。近年、文化財を科学的に分析することによって、これまで分からなかった情報が明らかにされつつあります。今回のセミナーでは、染織文化財の染料分析を中心に科学分析がもたらす情報と、研究の広がりについてご紹介頂きました。

(3) 演題: 最近の家庭用柔軟仕上げ剤の開発について

講師:ライオン(株)ハウスホールド第1研究所 副主席研究員 宮坂広夫氏
日時:平成18年1月13日(金) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階 会議室
東京都中央区日本橋3-13-11 (地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)

概要:最近の家庭用柔軟仕上げ剤には、その基本性能である衣料の風合い改善に加え、種々の+α機能が付与されています。その+α機能は、柔軟仕上げ剤の主基材であるカチオン界面活性剤自体の高機能化、機能付与剤の開発、製剤化技術の向上などにより実現されています。今回のセミナーでは、家庭用柔軟仕上げ剤の技術を振り返りながら、+α機能の事例を含め、最近の開発動向をご紹介頂きました。