セミナー(第10回~1回)

第10回 演題:「高齢者・障害者の衣生活について」
講師:福祉技術研究所(株) 岩波 君代 氏
日時:平成19年5月17日(木) 15:30~17:00
場所:油脂工業会館9階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:老化、病気、事故などで体に障がいがあることから、暮らしの中で衣服に何らかの問題をもつ人たちが多くいます。彼らは一見、体が不自由であるが故に衣服に問題があると思われがちです。しかし、着脱動作や着装状況をよく見てみると体の不自由さが原因というより、むしろ現在の既製服界の中で人体を標準モデル化した結果から起こる衣服の不自由さだと感じることがあります。岩波氏は、東京都の福祉局障害福祉部の補装具研究所、東京都福祉機器総合センターなどにおいて障害の方々の衣服、靴、排泄などの研究、相談を手がけられてきました。4年前に福祉技術研究所を立ち上げられ、最近では、特別養護老人施設において高齢者の問題にも向き合っておられます。今回はその豊富なご経験をもとに、体が不自由な人たちの衣生活の現状と解決策についてお話しをいただきました。
第9回 演題:「界面活性剤と環境」
講師:横浜国立大学教授 大矢 勝 氏
日時:平成19年1月19日(金) 15:30~17:00
場所:京橋区民館 6号室(和室)
東京都中央区京橋2丁目6番7号 電話 03-3561-6340
(都営浅草線宝町駅A6出口より徒歩3分
営団銀座線京橋駅6番出口より徒歩3分
JR東京駅八重洲南口より徒歩8分)
概要:界面活性剤の生態リスクについて、急性水生生物毒性、生分解性、有機汚濁負荷等の観点から概説すると共に、従来のリスク評価法ではカバーできなかった 界面活性剤の特性に関連する注意点について御講演を頂きました。
第8回 演題:「固体表面のぬれ制御」
講師:京都教育大学 家政教育講座 教授 後藤 景子 氏
日時:平成18年7月13日(木) 15:30~17:00
場所:京橋区民館 6号室(和室)
東京都中央区京橋2丁目6番7号 電話 03-3561-6340
(都営浅草線宝町駅A6出口より徒歩3分
営団銀座線京橋駅6番出口より徒歩3分
JR東京駅八重洲南口より徒歩8分)
概要:ぬれ性の指標である接触角について、接触角ヒステリシスの原因、接触角測定の実際、接触角からの表面自由エネルギーの見積もりについて説明し、固体表面の乾式処理や湿式処理により、ぬれ性を変化させた研究例を紹介して、ぬれ制御の指針を示していただきました。
第7回 演題:「複合金属酸化物触媒による非イオン界面活性剤の
開発とその特性 ~NRE及びMEEの合成と特徴について~」
講師:ライオン(株) ファブリックケア研究所 主任研究員 岡本 貴弘 氏
日時:平成18年5月19日(金) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:ライオン(株)では1986年より、固体触媒技術をキーテクノロジーとして2つの新規なポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤(ナローレンジ エトキシレート、メチルエステルエトキシレート)の開発を行ってこられました。今回は、それら界面活性剤の合成手法と特徴について概説して頂きました。
第6回 演題:「最近の家庭用柔軟仕上げ剤の開発について」
講師:ライオン(株) ハウスホールド第1研究所 副主席研究員 宮坂 広夫 氏
日時:平成18年1月13日(金) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:最近の家庭用柔軟仕上げ剤には、その基本性能である衣料の風合い改善に加え、種々の+α機能が付与されています。その+α機能は、柔軟仕上げ剤の主基材であるカチオン界面活性剤自体の高機能化、機能付与剤の開発、製剤化技術の向上などにより実現されています。今回のセミ ナーでは、家庭用柔軟仕上げ剤の技術を振り返りながら、+α機能の事例を含め、最近の開発動向をご紹介頂きました。
第5回 演題:「染織文化財の科学分析の楽しさ」
講師:共立女子大学 教授 斎藤 昌子 氏
日時:平成17年7月15日(金) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:染織文化財はこれまで染織史、美術史の立場から主に研究がなされてきました。近年、文化財を科学的に分析することによって、これまで分からなかった情報が明らかにされつつあります。今回のセミナーでは、染織文化財の染料分析を中心に科学分析がもたらす情報と、研究の広がりについてご紹介頂きました。
第4回 演題:「新規ノニオンブースターの開発とその特性」
講師:花王(株) 素材開発研究所 主任研究員 坂井 隆也 氏
日時:平成17年5月18日(水) 16:00~17:30
場所:油脂工業会館9階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:起泡性能は、「起泡力」と 「泡安定性」という2つの性質から成ることは古くから知られています。今回ご紹介頂いた脂肪酸N-メチルエタノールアミドは、アニオン性界面活性剤との混合水溶液系において、特に「起泡力」を増強します。この増泡ブースターの開発に至った経緯、 界面活性剤混合水溶液の溶液挙動、増泡ブースターの作用機構等についてご紹介頂きました。
第3回 演題:「化学物質の安全管理推進に向けた新たな取り組みと
国内規制の変化について」
講師:ライオン(株) 安全性評価センター 小野 菜穂子 氏
日時:平成16年 7月16日(金) 15:30~17:00
場所:中央区八丁堀区民館3階会議室
東京都中央区八丁堀4-13-12? (電話:03-3555-8641)
(地下鉄日比谷線・JR京葉線 八丁堀駅より徒歩2分)
概要:1992年の国連環境開発会議を契機に、化学物質の安全管理推進を目的とする各種の取り組みが国際的枠組みの下で進められています。今回は、これらの取り組みを背景として、国内の化学物質関連規制がどのように変化しつつあるのか、改正化審法などを例に取りあげながらお話しして頂きました。小野氏は家庭用品の安全性評価業務に携わり、国内外の規制動向に関する豊富な情報をお持ちです。消費者とのリスクコミュニケーションが重要視される昨今、国内規制の最新情報を御提供頂きました。
第2回 演題:「フッ素系表面改質剤による防汚と抗菌」
講師:京都工芸繊維大学 教授 川瀬 徳三 氏
日時:平成16年 5月21日(金) 15:30~17:00
場所:油脂工業会館7階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:近年、衛生意識の高まりにより汚れの概念が広がり、従来一般的であった固体汚れ・皮脂汚れ・タンパク質汚れの他に、カビや細菌等の微生物および臭いまでもが汚れの範疇に入れられるようになってきております。今回は、繊維表面のフルオロアルキル化による撥水・撥油加工と同時に抗菌加工を達成できる加工剤について,最近の研究をご紹介して頂きました。
第1回 演題:「家庭洗濯における皮脂洗浄に関する研究」
講師:ライオン(株) ハウスホールド第一研究所 宮前 喜隆 氏
日時:平成15年7月10日(木) 15:30~17:00
場所:油脂工業会館7階会議室
東京都中央区日本橋3-13-11
(地下鉄銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅より徒歩5分)
概要:宮前氏は、特に漂白分野での基礎研究・製品開発に携わり、化学的な機構解析的な面での豊富な情報・知見をお持ちです。今回は、漂白と洗浄という従来別分野で捉えられてきたものを同じ洗浄と言う視点で研究し、特に漂白剤の皮脂洗浄に対する効果についてご紹介頂きました。また、皮脂汚れと黄ばみとの関係や、汚れの繊維への付着状態等も合わせてお話しして頂きました。