第36回洗浄に関するシンポジウム

主 催 日本油化学会 洗浄・洗剤部会
協 賛 日本家政学会・繊維学会・日本繊維製品消費科学会
日 時 平成16年11月24日(水)~ 25日(木)
会 場 江戸川区総合区民ホール 5階 (タワーホール船堀) 小ホール
東京都江戸川区船堀4-1-1
TEL 03-5676-2211(代)
[ 交通 ] 都営地下鉄新宿線「船堀」駅前 徒歩1分
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/shisetsu/bunka/bunka1.html

*) 新設「Co-メンバー」のご案内
洗浄・洗剤部会では、専門部会活性化施策として新たに「Co-メンバー」制を導入致します。日本油化学会会員でなくても、専門部会へ入会頂けます。入会金1,000円で年度末(3月)まで有効。専門部会主催の各種企画に部会員として参加頂けます。 シンポジウムを機にぜひ入会をご検討ください。

プログラム

第1日目 11月24日(水)

10:00~10:30
開会の辞と最近の洗浄研究・洗剤技術の動向
洗浄・洗剤部会長   (京都工繊大) 川瀬 徳三 氏

<一般講演>

10:30~11:00
第6回World Surfactants Congress CESIO 2004参加報告
(ライオン) 松永 聡 氏

ベルリンにおいて第6回世界界面活性剤会議が開催された。企業・大学・公共機関あわせて1500名の参加者があり、口頭発表約90件、ポスター110件、計200件の発表と100社以上の企業ブース展示があり、招待講演でヘンケル社CEOレーナー氏の講演があり、界面活性剤の世界生産量は年間1.8兆円のビジネスになっている。

11:00~12:00
バイオサーファクタントの多彩な機能 ~洗剤から遺伝子キャリアーまで~
(産総研) 北本 大 氏

 糖脂質型のバイオサーファクタントを中心に、その生産、界面物性、生理活性等を概説する。さらに洗剤、化粧品、氷蓄熱、タンパク分離、環境浄化、遺伝子導入等への利用を紹介する。

― 昼食&フロアーディスカッション 80分 ―

<オリジナルレポート>

13:20~13:45
テトラブタンカルボン酸骨格を有するGemini型界面活性剤の界面物性と
洗浄への応用に関する研究
(京都工繊大)○川瀬徳三、老田達生、伊藤由美子、福岡裕佳子
(お茶の水大)駒城素子、田中美歌子、(中京油脂)田口義高、荒谷健一

13:45~14:00
水の硬度による界面活性剤の物理化学的挙動変化が魚毒性に与える影響
(横浜国大)○飯塚知子、大矢 勝

14:00~14:15
インターネット上の洗濯関連情報の日本語・中国語・英語サイトの内容比較
(横浜国大)○銭敬莉、大矢 勝

<一般講演>

14:15~15:15
家庭用洗濯機の性能試験法のグローバル化の取り組みとその課題
(松下電器) 藤井 裕幸 氏

 IEC洗濯機技術委員会(SC59D)では、洗濯機の性能試験法(IEC60456)のグローバル化を目的として2006年10月までに縦型洗濯機の規格作りに取り組んでいる。今回、その内容を紹介する。

― 休憩&フロアーディスカッション 10分 ―

<オリジナルレポート>

15:25~15:50
油性よごれとドラム式洗濯機の洗浄方式
(東京家政大) ○片山倫子

15:50~16:15
市販家庭用全自動洗濯機の洗浄性能比較
(東京家政大)○阿部祐子、船橋良、片山倫子

16:15~16:40
洗濯と乾燥の実態に関する生活者の属性別比較
(東京ガス)○松島悦子

― 休憩 10分 ―

16:50~17:15
汚れ付着防止のための表面改質技術について
(花王)○相原 伸、小松洋介、佃 一訓

17:15~17:30
二酸化チタン綿布の光照射による色変化
(文化女子大)○山元通子、角田光雄

17:30~17:45
ポリエステルにおける二酸化チタンの光触媒作用の影響
(文化女子大)○大和田薫、角田光雄、山元通子

18:00~ 懇親会

第2日目 11月25日(木)

<オリジナルレポート>

10:00~10:25
紫外領域蛍光顕微鏡を用いた洗浄度の評価
(宮城産業技術総合センター)○宮本達也、伊藤伸広、中塚朝夫

10:25~10:40
統計的分布理論による有色油性汚れの洗浄性の解析
(横浜国大)○石川祐輔、大矢 勝

10:40~10:55
界面活性剤水溶液の静止時と流動時の挙動特性
(岩手大)○天木桂子、(新潟大)長谷川富市

<一般講演>

10:55~11:55
住環境におけるダニアレルゲン汚染実態と住環境整備技術について
(花王) 横須賀 道夫 氏

 近年、アレルギー疾患の増加が問題になっている。その原因の一つとしてダニアレルゲンが重要視されている。今回、住居内のダニアレルゲン汚染の実態と、その対策方法について述べる。

― 昼食&フロアーディスカッション 75分 ―

<オリジナルレポート>

13:10~13:25
水晶振動子法を用いたエタノールの洗浄効果の検討
(京都教育大)○後藤景子、(聖母女短大)田川由美子

13:25~13:40
エタノール水溶液による粘土粒子の洗浄性に及ぼす非イオン界面活性剤の
EO付加モル数と洗浄時間の影響
(文化女子大)○金澤千晶、角田光雄、(ライオン)米山雄二

<一般講演>

13:40~14:40
機能性テキスタイル素材の動向
(日本化学繊維協会) 山﨑 義一 氏

化合繊素材を中心とした最近の機能性テキスタイルの開発動向を紹介。特に近年、快適・健康・衛生・環境に配慮した素材の開発が話題になっているが、その動向について触れ、ナノテクノロジーとの関連についても考察する。

― 休憩&フロアーディスカッション 10分 ―

<オリジナルレポート>

14:50~15:15
家庭洗濯における衣類の黒ずみに関する研究
(ライオン)○金田英之、神藤宏明、宮前喜隆、浜 逸夫

15:15~15:30
ペルオキシダーゼを用いた移染防止剤による染色用色素の退色
(北海道教育大)○森田みゆき、森崎真奈美、湯浅麻衣子、(三井化学)伊藤 潔

15:30~15:55
高性能衣料用液体酸素系漂白剤の開発
(花王)○石塚 仁、小寺孝範、牧 昌孝、山口進可

15:55~16:20
洗浄における酵素の有効活用
(ライオン)○永安克也、田村直也、宮前喜隆、松永聡、浜 逸夫

16:20 ~ 閉会の辞
洗浄・洗剤部会副部会長  (お茶の水大) 駒城 素子 氏